よくあるご質問

◆ピル(低用量ピル)

 ピルは従来より避妊のために用いられており、正しく服用すれば99%以上の避妊効果が得られ、最も確実な避妊方法です。また、ピルの副作用を心配される方もおられますが、現在用いられているピルは、ホルモン量がごく少量になっており(低用量ピル)、副作用は抑えられ、太ったりすることもほとんどありません。吐き気、胸の張り、頭痛などの副作用(マイナートラブル)は起きることもありますが、服用開始から3ケ月以内に大部分はおさまります。まずは、3ケ月間継続してみましょう。
また、ピルを服用することにより、避妊の他に、月経不順、月経痛、過多月経を治す効果があり、さらにはニキビなどの肌トラブルにも効果が期待できます。そのような目的で、中学生、高校生のうちからピルを服用されている方も少なくありませんので、どうぞご相談下さい。

◆月経不順・無月経

 月経の始まった日から、次の月経が始まる日までの日数を月経周期といい、正常な月経周期は25日~38日です。月経不順は、思春期や更年期にはおこりがちですが、そのほかにも急激な体重の増加や減少、精神的なストレスなど様々な原因でおこります。
また、妊娠や授乳期以外で、月経が全くない状態が3ケ月以上続いたら「無月経」です。無月経になる原因もまた様々ですが、放置しておくと種々の悪影響が出てくるおそれがありますので、早めに受診されるのがよいと思います。

◆月経痛、月経困難症

 月経期間中の腹痛や腰痛は誰しも経験することですが、それが学業や仕事に影響がでるくらい強いときは診察を受ける方が良いでしょう。原因としては子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮筋腫などの器質的なものと、原因のはっきりしない機能的なものとがあります。原因に応じて治療方針を決めますが、一般的には、ピル、漢方薬、鎮痛剤などが用いられます。

◆月経前症候群

 排卵後から月経直前までの期間に、心身の不調が強く現れ、そのために日常生活や仕事などに支障をきたす状態です。症状は、むくみ、めまい、下腹痛・腰痛、頭痛などの身体症状に加えて、イライラする、怒りっぽくなる、気分が沈む、などの精神症状まで様々です。治療には、排卵抑制の目的でピル服用で効果が期待され、さらに抗うつ剤や漢方薬が有効なこともあります。

◆更年期障害

 閉経の前後の約10年間を「更年期」といって、女性ホルモンの急激な変化により、ほてり、発汗、精神症状などの様々な症状が出やすくなります。これらの症状のため日常生活に支障をきたすような場合を「更年期障害」といって治療の対象になります。
治療の基本はホルモン補充療法になります。更年期のために急速に減少する女性ホルモンを補う方法です。ホルモン補充療法のほかには、安定剤や漢方薬が効果を期待できる方もおられます。

◆子宮内膜症

 本来は子宮の一番内側だけの組織である「子宮内膜」が、何らかの原因で子宮の外や卵巣内に存在し、月経のたびに増殖していく状態を子宮内膜症といいます。子宮の周囲に癒着を生じ、また卵巣が子宮内膜症性のう胞(チョコレートのう胞)に腫大するなどして、月経痛を起こすようになります。20代から30代の女性で、年々月経痛がひどくなる方は子宮内膜症の可能性がありますので調べた方がいいでしょう。治療法は、軽症の場合はピルを用いることが多いですが、ある程度以上であれば、各種のホルモン剤の治療や手術療法などが用いられます。

◆子宮筋腫

 子宮の筋肉の壁にできる良性の「こぶ」で、30代から40代の女性にできやすいものです。小さい子宮筋腫では殆ど症状はありませんが、ある程度以上大きくなると、発生する部位により、腹痛、過多月経などの症状が現れます。治療は手術療法と薬物療法があります。手術の場合、子宮筋腫の場所や大きさ、さらにはその後妊娠を希望するかなどにより手術方法が違ってきます。薬物療法はホルモン剤を用い、月経を止めて子宮筋腫を小さくする方法があります。また、漢方薬が有効なケースもあります。

◆不妊症

 適切な頻度で夫婦生活をもっているのに、1年間以上妊娠しない場合は不妊症を疑います。現在は、不妊の要素として一番大きいのは「加齢」です。30歳代後半から、やや妊娠しにくくなり、40歳を超すと、自然な妊娠や出産は難しくなってきます。また、不妊の約4割は男性側に原因があることがありますので、そちらの検査も必要です。女性の検査は、ホルモンの値や卵管の検査を行い、原因に応じた治療が行われます。